新年を祝う日本の伝統としてある鏡餅。しかし、鏡餅はいつまで飾っておくべきでしょうか？
また、鏡餅の食べ方や伝統的な鏡開きのやり方についても知っておくことは重要です。この記事では、鏡餅に関するそのような疑問にお答えします。
鏡餅いつまで飾る？飾りつけ期間
一般的な鏡餅の飾りつけ期間について考えてみましょう。
1. 大晦日から1月中旬まで
一般的に、鏡餅は大晦日から1月中旬まで飾るのが一般的です。
- 鏡餅は鏡開きの日の1月11日まで飾っておくのが一般的です。
- ただし、関西の松の内は旧暦の正月にあたる1月15日までで、鏡開きは1月20日となるようです。
- 鏡餅は、新年を迎え、家庭に幸福と繁栄をもたらす役割を果たします。
2. 節分まで
- 一部の家庭では、節分（2月3日）まで鏡餅を飾り続けることもあります。
- 節分は新年の季節の変わり目を祝う機会で、鏡餅がその期間にも飾られます。
鏡餅の食べ方
もともとお餅は、ハレの日に神さまに捧げる神聖な食べ物とされていました。
お正月に餅を食べるのは、平安時代に宮中で健康と長寿を祈願して行われた正月行事「歯固めの儀」に由来するという謂われのようです。
鏡餅を美味しくいただく方法について考えてみましょう。
1. 切る前に水でふやかす
- 鏡餅は硬いため、切る前に水でふやかすことが一般的です。硬さを取り除き、食べやすくします。
2. 重ねて食べる
- 鏡餅を重ねて食べることが多いです。
- 一般的な順番は「上から下へ」。
- 上の鏡餅を割り、下の鏡餅に重ねて食べることで、年を重ねる家族の象徴となります。
鏡餅を伝統的な鏡開きで
日本の新年の伝統、鏡餅の鏡割りは、幸運と繁栄をもたらす重要な行事です。
正式な鏡開きは1月11日です。また関西など松の内(正月)が15日までの地域では15日に行われます。
しかし一般的には正月7日をすぎれば鏡開きを始めてよいようです。
ここでは、鏡餅の伝統的な鏡割りの方法について詳しく説明します。
鏡開きの日時と意義
1. 日時
- 鏡開きは一般的には毎年1月11日です。曜日に左右されません。
- 鏡割りは通常、松の内(正月)が明けてから行われます。松の内は元日から1月7日までですが、関西では1月15日まで松の内となっています。
- 正確な日時は地域や家庭によって異なります。
2. 意義
- 鏡割りは、新しい年の始まりを象徴し、年神様を迎え入れ、幸運や繁栄を家庭に招き入れる儀式です。
- お供えしていた鏡餅を下げて食べることで、年神様(としがみさま)の力を分けていただき1年間の無病息災を願うという意義があります。ありがたくいただきましょう。
伝統的な鏡開きの準備
日本古来からの伝統的な鏡開きの方法をご紹介します。
1. 用意するもの
- 鏡餅
- 木づち（通常、檜（ひのき）の木づちが使用されます）
- 布や紙で鏡餅を包む
- 台または布で鏡餅を受けるもの
鏡割りのステップ
伝統的な鏡割りの方法は以下のステップに分かれます。
1. 鏡餅を準備する
- 鏡餅を包みます。包み物は鏡餅が飛び散らないようにするためです。
2. 木づちを持つ
- 木づちを用意し、鏡餅を割る準備を整えます。
3. 鏡餅を割る
- 木づちを使って、鏡餅を力強く割ります。一般的な順番は上から下へと向かって割ることです。
4. 家族や友人と共に祝う
- 鏡餅が割れる瞬間を家族や友人と共に祝い、幸運と繁栄を願います。
鏡開きの意味
鏡割りは新しい年の幸運を呼び込む儀式であり、以下の意味を持ちます。
- 鏡開き: 鏡餅の中身は白くて丸く、神聖なものとされ、新しい年を祝福する象徴です。
- 力を合わせる: 家族や友人が力を合わせて鏡餅を割ることで、協力と結束を示す瞬間となります。
- 幸運と繁栄の訪れ: 鏡割りは、幸運と繁栄を家庭に招くと信じられています。
鏡餅を「切る」ではなく「開く」とされているのは、意味があります。
木槌や手で割る意義
鏡餅を刃物を使わず、手や木槌（きづち）で割ることはつまり「切る」は武家社会で切腹を連想し縁起がよくないとされていたからです。
伝統を重んじるなら、現在でも刃物を使わず、木槌を使ったり、手でちぎったりした方がよいようです。
手でちぎるに鏡餅があまりに硬い場合は、水に浸したり、電子レンジである程度柔らかくしてみるといいのではないでしょうか＾＾
鏡餅の鏡開き方法まとめ
鏡餅の伝統的な鏡割りの方法は、新しい年の始まりを象徴し、幸運と繁栄を家庭に招く素晴らしい儀式です。
家族や友人と共に力を合わせて鏡餅を割り、食べることで年神様の力を分けていただき1年間の無病息災をと新年を祝いましょう。
鏡餅いつまで飾る？食べ方や伝統的な鏡開きのやり方まとめ
鏡餅は松の内まで飾り、松の内が明けたら鏡開きをしていただきましょう。松の内は地域により異なります。
鏡開きの伝統的なやり方は、刃物を使わないで鏡餅を割り、皆さんでいただきます。
鏡餅の飾りつけ期間や食べ方、伝統的な鏡開きのやり方を知ることで、新年の始まりを祝い、幸福と繁栄を家庭に招き入れる準備が整います。鏡餅の伝統を尊重し、家族や友人と共に新しい年を祝いましょう。
