ひな祭り(雛祭り)は「桃の節句」ともいわれ、日本の伝統的な祝い事で、主に女の子の健やかな成長を祝うお祭りです。
ひな祭りには伝統的な料理がいくつかあり、それぞれに特別な意味が込められています。
ひな祭りに食べられる定番のお料理や食べ物にはどのような物があるのか見ていきましょう。
以下に、ひな祭りの伝統的な定番料理や食べ物とその意味を説明します。
ひな祭り料理の定番
ひな祭りにはこれと、必ずと言っていいほど食べられるお料理があります。
また、近年では、ひな祭りに手毬にちなんで手毬ずしも店で売られるようになってきました。
ちらし寿司
ひな祭りには、ちらし寿司(散らし寿司)も食べられます。これは、寿司飯に色とりどりの具材を散らし、それを酢飯の上に盛りつけた料理です。
ちらし寿司は、五穀豊穣を祈願し、祝いの席で家族が楽しむ伝統的な料理です。華やかな具材や飯の色どりは、幸福を願う象徴とされます。
手毬寿し
ひな祭りに登場する手毬寿し。お子様にも食べやすい一口サイズのかわいらしいお寿司です。
手毬寿しは、丸く握った酢飯に、卵やエビ、サーモンなどのいろいろな具材をトッピングしたお寿司です。
ハマグリのお吸い物
ひな祭りの料理といえば、はまぐりのお吸い物もありますね。
はまぐりなどの二枚貝は、対となる貝殻としかぴったり組み合わせることができないため、夫婦の象徴として用いられてきました。
そこで、女の子の幸せな結婚を祈って、はまぐりのお吸い物が振る舞われるようになったようです。
ひな祭りその他の食べ物
ひな祭りに食べられる定番のお料理以外に、食べられるものをここに挙げてみましょう。
甘酒
ひな祭りには甘酒が飲まれることも多いのですが、もとは甘酒とよく似ている白酒というお酒が飲まれていました。
白酒は、もち米やみりん、焼酎、麹を原材料とする白くて濃い甘味のあるお酒です。アルコール分が8%くらいはあるので、子どもは飲むことができません。
酒粕から作られた甘酒はアルコールが入っていますが、米麹で作られた甘酒にはアルコール分が入っていないので、お子様でも安心して飲むことができます。
甘酒は、子供たちの健やかな成長や健康を祈って飲みます。
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菱餅
菱餅(ひしもち)は、桃、白、緑の3色が重なった菱形のおもちです。
菱餅の3色の意味は、桃色は桃の花、白色は雪、緑色は若葉を表現しています。春を連想させる色になっています。長寿や健康の願いが込められているそうですよ。
ひなあられ
ひなあられは、米を原料とする和菓子で、直径1センチほどの小さなお菓子です。色とりどりの砂糖や青のりなどの着色で味付けがされています。
ただし、関西と関東では形や原料が違っています。
ひなあられはひな祭りの主要なお菓子の1つで、赤(桃色)、白、緑の3色、あるいは黄色を足して4色になっているのが特徴です。
色の意味:桃色は「魔除け」、白色は「清浄」、緑色は「健康」を表しています。また、桃、白、緑に黄を加えた4色のひなあられは四季を表しています。
桜餅
桜餅は、桜の葉でもち菓子を包んだ和菓子です。桜の葉のあまじょっぱさとあんこの甘さが合わさっておいしいお菓子です。
関東風と関西風で製法や形が違います。江戸時代から春に食べられるお菓子でしたから、ひな祭りでも定番のお菓子になったのでしょう。
ひな祭りお料理の定番と食べ物・伝統的な意味まとめ
ひな祭りのお料理は、やはりちらし寿司、また手毬ずしや蛤のお吸い物、お菓子は雛あられ、甘酒や菱餅、桜餅などがあります。
これらのひな祭りの伝統的な料理は、五穀豊穣、健康、幸福、子供たちの成長などを祝うために用いられ、お祝いの席で家族や友人と一緒に楽しむ伝統があります。