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お彼岸に先祖は帰ってくる?彼岸にすること・2024いつからいつまで

Will your ancestors return to the equinoctial week?

 

暑い夏の終わりに道端で咲き始める彼岸花。

そろそろお彼岸の近づきを感じている方も多いのではないでしょうか。

皆さん、このお彼岸の意味はご存じですか?

お彼岸にご先祖様は帰ってくるのでしょうか。

またお彼岸にすることといったら何でしょう?

お彼岸の中日とは?

2024年のお彼岸がいつからいつまでなのかも気になりますね。

今回は“お彼岸に先祖は帰ってくる?彼岸にすること・2024いつからいつまで”について調べてみますね。

お彼岸に先祖は帰ってくる?

皆さん、お彼岸とお盆の違いをご存じですか?

もしかしたらどちらも『ご先祖様の霊が帰ってくる日』と思っている方も多いのではないでしょうか。

実はご先祖様が帰ってくるのはお盆で、お彼岸は煩悩の世の中であるこちら(此岸)から悟りの開けたあの世の世界(彼岸)へ思いを馳せる、すなわちこちらからご先祖様の元へ会いに行く日なのです。

ご先祖様に感謝をしながら供養することによって、私たちがなくなった時もあの世(彼岸)に渡れると考えられています。

お彼岸は私たちが墓参りに行き、先祖供養をします。

したがって、ご先祖様は向こう(彼岸)からは帰って来られないのです。

 

お彼岸にすること

ぼたもち

 

仏教語では「彼岸」とは「悟りを開いた状態」という意味を持っています。

これに接続語の「お」を付けた「お彼岸」は日本独自の風習で、仏教発祥地のインドや中国などには「お彼岸」はありません。

お彼岸の日にすることは、彼岸にいるご先祖様を思い、

お墓参り

お墓・仏壇の掃除

お供え物や供花

をします。

 

お墓参りの時間は午後何時まで?持っていくものや手ぶらでもいい?

お彼岸のお供え物

お彼岸は先祖供養のためお墓参りをします。

お墓参りやお仏壇にお供えするといい食べ物は何でしょうか。

ぼたもち(春)やおはぎ(秋)

故人の好きだったもの

日本酒・清酒

精進料理など

 

お彼岸にお供えする物の一つとして、

春のお彼岸・・ぼたもち(こしあん)

秋のお彼岸・・おはぎ(つぶあん)

があります。

これはもち米を餡で包んだ和菓子で、呼び方が違うだけでどちらも同じです。

春は牡丹が咲くので「ぼたもち」

秋は萩が咲くので「おはぎ」

というようになったそうです。

また一般的に、ぼたもちはこしあんで、おはぎは粒あんで作るのだそうです。

 

お墓参りには、故人が好きだったものや、前述のぼたもちやおはぎを、また「日本酒」「清酒」を持っていくといいと言われています。

 

ぼたもちやおはぎに使っている小豆の赤には「魔除け」の効果があり、豆は「魔滅」とも書きます。小豆は魔を滅っして、災厄から守ってくれる効果があるとされています。

 

また、お墓にお供えしたものは置いておくのではなく、持ち帰るのがマナーです。

おはぎやお酒はおいしくいただきましょう。

 

また、お彼岸はご先祖様の供養と共に、私たちが煩悩の世界から仏様のいる悟りの世界に到達するための修行期間ともされています。

なので、この期間はご先祖様に精進料理をお供えするとともに私たちもいただきます。

精進料理とは

仏教の戒律に基づき「殺生(生き物を殺すこと)」を避け肉や魚を使わず、五葷といわれるネギ・ニラ・らっきょう・ニンニク・わけぎの刺激物もなるべく避け、細かい調理方法や味付けを守り料理したものです。

 

精進料理を作る際の心構え

喜心(奉仕の心)・老心(思いやりの心)・大心(大きな心)といった心構えも調理の際に大切だとされています。

精進料理は食べることだけでなく作ることも修行の一つなのだそうです。

 

 

お彼岸はいつからいつまで?

 

お彼岸は年に2回あります。

まずは春分の日を中日とした前後3日間、そして秋分の日を中日とした前後3日間、どちらも7日間となります。

この春分の日と秋分の日は太陽が真東から昇り、真西に沈んでいきます。

お彼岸の中日

お彼岸の中日と言われている日は、春分の日と秋分の日です。

春分の日・・3月21日(祝日)

秋分の日・・9月23日(祝日)

 

お彼岸は7日間

お彼岸の期間は7日間です。

春分の日と秋分の日が、お彼岸の中日となります。

春のお彼岸・・3月18日~3月24日(7日間)

  • 3月18日
  • 3月19日
  • 3月20日
  • 3月21日 中日(春分の日)
  • 3月22日
  • 3月23日
  • 3月24日

秋のお彼岸・・9月20日~9月26日(7日間)

  • 9月20日
  • 9月21日
  • 9月22日
  • 9月23日 中日(秋分の日)
  • 9月24日
  • 9月25日
  • 9月26日

仏教では浄土(仏様のいる世界)は西方にあるという教えがあり、皆さんも西方浄土という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか。

また日本では昔から太陽が昇って沈んでいく軌跡は人の一生に例えられきました。

この西方浄土の教えと日本人の太陽を人生に例える考え方が合わさり、朝日の昇る東を生命の誕生の此岸(しがん)、夕日の沈む西を命の終わりの浄土である彼岸(ひがん)と考えるようになりました。

この春分の日と秋分の日は昼と夜の長さが逆転する日であることから此岸と彼岸が最も近くなる日と考えられたため、この日を中日とした前後3日の7日間をお彼岸とするようになりました。

 

お彼岸2024年はいつ?

 

では2024年のお彼岸をご紹介します。

お彼岸の期間の最初の日を「彼岸入り」、最後の日を「彼岸明け」といいます。

【春のお彼岸】

3月18日(金)・・・彼岸入り

3月21日(月・祝)・・・春分の日

3月24日(木)・・・彼岸明け

 

【秋のお彼岸】

9月20日(火)・・・彼岸入り

9月23日(金・祝)・・・秋分の日

9月26日(月)・・・彼岸明け

是非、ご参考にしてみてください。

 

お彼岸に先祖は帰ってくる?彼岸にすること・2024いつからいつまでまとめ

 

〇お彼岸は先祖が帰ってくるのではなく私たちが此岸から彼岸へ思いを馳せる日

〇お彼岸にはお墓参りをしたり精進料理をいただく

〇お彼岸の中日は春分の日(3月21日)と秋分の日(9月23日)

〇2024年の秋のお彼岸は9月20日~9月26日である

以上、“お彼岸に先祖は帰ってくる?彼岸にすること・2024いつからいつまで”についてまとめました。

お盆とお彼岸の違いや、お彼岸にすることが分かっていただけたのではないでしょうか。

お彼岸とはご先祖様の供養と共に私たちの修行期間だったのですね。

煩悩を捨て悟りの境地に少しでも到達できるよう、お彼岸の期間は心の準備を十分にして大事に過ごしたいですね。

 

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