開高健という作家をご存じでしょうか。
没後30年経っていますが、今でも根強い人気がある作家です。圧倒的な表現力と語彙で作られた作風は、文学好きな読者の心をつかんで離さないようです。
開高健の著書には純文学だけではなく、釣りなどに関する紀行本や戦争体験記、グルメ本などがあり多彩な才能を持つ作家でした。
その作風にはリアリティがあり、文章の飾りを極限まで抑えた文体で構成されています。
代表作となると、やはり芥川賞を受賞した「裸の王様」、デビュー作の「パニック」などになりますが他にも優れた作品があります。
開高健の作風には彼自身の生い立ちが大きく影響しているのでしょうか。
没後30年経っても人気が衰えない開高健とはどの様な作家だったのでしょうか。ここでは開高健の生い立ちやデビュー作、そして代表作などについて調べてみました。
開高健のデビュー作や代表作
今月の9日で没後32年だった、作家 #開高健 さん。今日は誕生日ですね。
— カミーヤ・ビダン (@eycpH9xX852Z4iW) December 30, 2021
私は開高さんの作品は全然読んでおり
ませんが💧 唯一 #オーパ! の本を読
む (見る) のが大好きでした。
インドア人間の自分なのに何故夢中に
させられたのかな…🙂#悠々として急げ。素敵なフレーズです。 pic.twitter.com/n694NKLKlG
開高健の作品は没後30年経った今でも多くのファンの心をつかんで離さない魅力があります。
開高健の作家デビュー作は
「パニック/1957年」
ですが、偶然にもこの作品は今のコロナ禍を彷彿とさせる「混乱」をテーマにした作品となっています。
開高健は単なる純文学作家ではなく、若いころはコピーライターの先駆けでした。
少し古い話になりますが、
サントリーウィスキー「トリスウィスキー」のキャッチコピーで日本にウィスキー文化を根付かせた
功績もあるようですね。
代表作となると、開高ファンの間では異論があるかもしれませんが
グルメ本として「ロマネ・コンティ・1935年」
戦争関連では「輝ける闇」、「夏の闇」
になるのでしょうか。
開高健の著書には純文学以外にグルメ本、戦争体験記など幅広い作品があります。
特にグルメ本では、本の中から料理の香りや味が伝わってくるような表現力があります。
開高健の食に対する強い思いが伝わってきます。
また「釣り」に関する思いが強く、多くの優れた著書があります。
釣りに関する代表的な作品としては「オーパ」
でしょうか。
この作品はアマゾンの釣り体験本なのですが、この「オーパ!」で表現されている釣りの様子は躍動的であり、今でも釣り人の心を捉えて離さないようです。
開高健の作風が独特
本日12月9日は、作家 #開高健 さんの命日です。1930-1989 享年58才。東京都出身。1958年 #芥川賞 受賞、数々の小説と合わせて、ベトナムの戦場や世界各地の釣り紀行など、多数のルポタージュ作品を遺しました。 https://t.co/pTBbdfplJw #故人 #追悼 #作家 #釣り #オーパ #小説家 pic.twitter.com/D4gTuZdCYV
— みき⭐️ (@digimem2020) December 8, 2019
開高健の作風に関して言われることは、表現の豊かさと豊富な語彙の使い方が特徴のようです。
短く不要な飾りのない開高健が生み出した文章には、読者の心を掴んで離さない魅力があり、現役作家の中にも熱狂的なファンがいるようです。
今の文学界を見ても、
「開高健の文章に匹敵する作家はいないのでは」
とまで言われるほど卓越した筆力で表現した作品だからこそ、今でも多くのファンの心を掴んでいるのでしょうね。
開高健の生い立ち
今日の本は開高健さんの釣魚大全。本当に憧れる!!二十歳になったら彼のように川べりで釣りをしながらアルコールをラッパ飲みしたいなぁ
— 釣り・山阿呆の大学生 (@boukentan) April 25, 2020
ということでこの本についてブログにまとめました(リプ欄にURL)。
彼もツキに離され釣りをやめかけたなんて意外だ。
今は運を貯めるぞ❗️
#開高健 pic.twitter.com/IYzFX4xwpW
不世出の作家と言われる開高健ですが。生い立ちを調べてみました。
氏 名 :開高健(かいこう たけし)
誕生日 :1930年12月30日
死 没 :1989年12月9日(58歳)
出身地 :大阪
職 業 :作家
ジャンル :小説・随筆
デビュー作 :パニック/1957年
代表作 :裸の王様・輝ける闇・夏の闇
趣 味 :釣り、酒、グルメ他
家 族 :娘・開高道子/妻・牧羊子
開高健の生い立ちを見ると、人生を左右するような出来事は何だったのでしょうか。
開高健が12歳の時、父親が他界したためアルバイトをして一家を支えていたようです。このため、かなり貧しい家庭環境だったようですね。
しかし、開高健が過ごした時代には、同じような環境で育った青年は他にも多かったと思います。なぜ開高健は、その才能を開花させたのでしょうか。
恐らく、少年期から青年期にかけて多くの人に出会い、多くの文学に触れたことが、作家・開高健を誕生させたのではないでしょうか。
開高健のデビュー作や代表作は?作風が独特なのは生い立ちにも遠因?まとめ
くさかんむり通信、第8号です(ようやくできた😅💦)
— 古書くさかんむり@佐倉市立美術館 (@kusakanmuri043) January 30, 2019
今回の表紙は開高健ですよ😄
ベトナム戦争を扱った『輝ける闇』が面白かったので、続編の『夏の闇』も読もうと思います。#開高健 #佐倉市 #美術館 pic.twitter.com/88PNfROLLS
開高健の著書には表現方法だけではなく、生きるための道標のような言葉があるうです。
開高健が生み出した作品の情熱はどこから来たのでしょうか。
色々調べてみると開高健の生涯が、面白くも悲しいことが分かりました。
開高健は若くして結婚しています。その相手となる妻・羊子さんは年上女房でした。
一説では、開高健の妻・羊子さんは、かなり厳しい性格だったようです。
このため、開高健は羊子さんから逃げ回っていたのではないかと言われています。
自身の命が尽きかけた状態でさえ、羊子さんを「鬼嫁」と言い放っていたそうです。
これが真実だとすれば大変な人生だったかもしれませんね。
勝手な想像ですが開高健の行動力と筆力は羊子さんから逃避することがエネルギーとなっていたのかもしれませんね。
「偉人に悪妻あり」といった有名な言葉は、まさに開高健にピッタリくる言葉ではないでしょうか。
今の時代「悪妻」などという言葉を安易に使うと問題がありますが、開高健の作品が羊子さんのおかげだとすれば、開高ファンは羊子さんに感謝しても良いと思うのは考えすぎでしょうか。