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つるし雛はひな祭りの吊るし飾り・種類や意味つける習慣のある地域も

つるし雛

 

つるし雛はひな祭りにつける吊るし飾りです。

つるし雛にはいろいろな種類があります。また、ひな祭りにつるし雛をつける地域も昔は決まっていたようです。

つるし雛に飾る吊るし飾りにはそれぞれに意味があります。

ここでは、ひな祭りに飾るつるし雛の種類とつける地域やその意味も解説していきます。

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つるし雛の種類

つるし雛

つるし雛には、一般的なつるすタイプから、床に置タイプ、机や棚の上に飾れるような台付きタイプなどの種類があります。

近年の住宅事情等から、コンパクトなつるし雛が登場してきています。ちょっとした空間に飾れるつるし雛があると、よりひな祭りらしくなりますね。

つるすタイプ

天井から直接吊るしたり、飾り台に掛けて吊るしたりと、下から見上げる形になり、つるし雛を下から見上げて楽しめます。

床置きタイプ

床置きタイプは、本を開くように開いて置けるつるし雛です。お子様でも1つ1つのお人形がよく見えます。ただしいたずらに注意しましょ。

台付きタイプ

つるし雛をつるす先に支える台もついていて、どこにでも置けるタイプのつるし雛です。お雛飾りの横に置くとより華やかになります。

 

つるし雛に飾る小物

猪、犬、糸巻、苺、羽子板、這い子、蛤、花、鳩、鶏、ほうずき、唐辛子など多数

 

 

つるし雛の意味

つるし雛と雛段

つるし雛は、女の子が生まれたお祝いとして、家族や親戚、また近所の人たちが手持ちの布の切れ端で、縁起のいい小物を作って縫いつけたつるし飾りを、つるし雛としてひな祭りに贈ったものです。

つるし雛の飾り小物とその意味

つるし雛につるす小物は数多くあります。ここでは小物の意味もわかりやすく表にまとめてみました。

1 朝顔
百薬の長、縁起がいい花
2 紫陽花 商売繁盛、金運
3 合わせ着物
お宝に恵まれますように
4 子孫繁栄
5 子宝、安産
6 糸巻
お裁縫が上手になりますように
7 厄除け
8 うさぎ 魔除け
9 うぐいす
縁起の良い鳥、鳴き声を聞くと幸運が訪れる
10 打ち出の小槌
欲しいものが手に入る
11
美しく芯のある生き方を
12 海老 不老長寿
13 絵馬 願い事をかける
14 えんどう豆
まめまめしく動けますように
15 お多福(おたふく)
たくさんの幸運が訪れますように
16 おくるみ人形
愛情豊かに育てていきます
17 お手玉
楽しく遊べますように
18 おかたごろ
家柄のいい方に嫁つげますように「おかた」は高貴な人を指す
19 かぼちゃ
健やかに育ちますように
20 紙風船
よく遊び元気で育ちますように
21 長寿、健康
22 かぶ
子孫繁栄、家庭円満
23 長寿の木
24 巾着
お金に不自由しないように
25 金魚
華麗に瑞々しく、悠々と人生を渡れるように
26
延命長寿、安泰、厄除け
27 めでたい、栄誉
28
魔除け、厄が去る
29 三色団子
紅白と緑はヨモギ、縁起がいい
30 三番叟(さんばそう)
食べ物に困らないように
31 三角 無病息災
32 菖蒲
勝運を呼ぶ縁起物
33 すずめ 五穀豊穣
34
復活・再生、健やかに育ちますように
35 扇子
末広がりに栄えますように
36 草履(ぞうり)
早く歩けますように
37 鯛、金目鯛
めでたい、赤は魔除け
38
まっすぐ生きてほしい
39 太鼓
幸せが増えますように
40 だるま 福を招く
41 団子
食べ物に困らないように
42 椿
優雅で美しく育ちますように
43 長寿、健康
44 つばめ 縁起がいい
45 手毬
家族の幸せ・人の輪
46 でんでん太鼓
良く眠れますように
47 唐辛子 虫よけ
48 長寿、健康
49 人参
健やかに育ちますように
50 ねずみ 金運、五穀豊穣
51
花のように可愛く育ちますように
52 這い子(はいこ)
元気に健やかに成長しますように
53 羽子板 厄災をはらう
54
神の使い、平和の象徴
55 被布着(ひふぎ)
着るものに困らぬように
56 風車
物事がうまく運びますように
57 学業上達
58 ほうずき
困難なく生きて行けるように、婦人病にならないように
59 ぽっくり(下駄)
早く歩けることができますように
60 長寿、子孫繁栄
61
健やかに成長しますように
62 長寿
63 よだれかけ 疫病よけ
64 れんこん
将来の見通しがよくなりますように

つるし雛につるす小物は、すべて子供の健やかな成長と繁栄を願ってつけるものです。

置物のお雛様もいいのですが、つるし雛はつるすタイプなので場所も多く取らないわりには、華やかに見えます。お雛様の周りにつるし雛を飾ると、その一帯が強調されて一層華やかに見えますね。

また、つるし雛はお値段もお手頃な価格なので、お買い求めやすい設定になっています。

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つるし雛をつける地域

つるし雛

つるし雛の風習は江戸時代から各地に伝わってきていましたが、つるし雛をつるす習慣のない地域もあったようですね。

つるし雛を飾ってきた代表的な地域は、伊豆稲取、山形県酒田市、福岡県柳川市などが有名です。

伊豆稲取の「つるし飾り」

伊豆稲取でのつるし雛の由来は、当時雛人形はとても高価なものであったため、位の高い家でしか飾ることができませんでした。そこで、飾れない家庭では、家族や親戚が少しずつ布の端切れでお人形を作って持ち寄り飾られたことが始まりだそうです。

山形県酒田市の「傘福」

山形県の傘福は、開いた傘の下にぐるりと布をはり、その傘の下に様々な縁起物を吊り下げ飾るのが特徴です。

福岡県柳川市の「さげもん」

福岡県のさげもんは、江戸時代末期から始まっています。女の子が生まれた家では「初節句のお祝い」として、布の端切れで小物を作って飾りお祝いしたのが始まりだとされています。

 

つるし雛はひな祭りの吊るし飾り・種類とつける地域や意味まとめ

つるし雛

ひな祭りに飾るつるし雛は、古き時代から少しずつ形を変えながら現代まで続いてきています。

つるし雛は日本独自の古くからの伝統文化であり、現代から未来へとこの素晴らしい文化を絶やさず伝えられたらいいですね。

子供に対する親の願いは、どの時代でも変わることはありません。

つるし雛は、コンパクトなサイズで、机の上や玄関やリビングなど、どこにでも置けるようになっています。

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