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アロエ食用の違いは?薬用アロエと観賞アロエの種類や日本のアロエ

What is the difference between aloe edible?

昔はどこの家でもよく育てられていたアロエ。

そんなアロエには食用に向いているものと薬用に向いているものが存在します。

その違いと見分け方はご存じでしょうか。

また、アロエは独特な葉の形をしたものが多数存在し、観賞用としても好まれています。

観賞用にはどんな種類があるのか気になりますね。

今回は“アロエ食用の違いは?薬用アロエと観賞アロエの種類や日本のアロエ”について調べてみますね。

アロエ食用の種類と違い

アロエは南アフリカ共和国からアラビア半島まで広く分布するツルボラン亜科アロエ属の植物で多肉植物になります。

エジプトやギリシャでは紀元前から利用されてきていたことが確認されていますが、日本に伝わったとされているのは鎌倉時代で、主に流通しているのはキダチアロエとアロエベラです。

そしてこの2種は食用としても広く活用されています。

キダチ(木立)アロエ

キダチ(木立)アロエ・・・木立アロエとも書くように、木の幹から枝が伸び葉が広がるような形をしている。

・葉の幅は大きくて5㎝、厚さは2㎝ほどである。

・11月ごろに赤い花を咲かせる。

・江戸時代に日本に伝わり、「キダチロカイ」とも言われる。

・アロエ属の中でも比較的寒さに強く、暖かい気候の地域では屋外で冬を越すことができ育てやすいので薬用、観賞用として家庭でよく栽培されている。

・九州~房総半島にかけての太平洋側の海岸には野生化し自生している。

・食用としても広く知られているが、葉の外側の苦みが強く、苦みの無い葉肉部分が少ないため薬用で利用されることが多い。

アロエベラ

アロエベラ・・・地面近くに葉が重なって広がり横から見ると逆円錐状に見える。

・葉の幅は大きくて10㎝、厚さは3㎝ほどである。

・5月頃に黄色い花を咲かせる。

・葉のゲルの部分が多いため寒さに弱く家庭で栽培するのは難しい。

・葉の外側に苦みはあるが葉肉部分が大きいことから食用に利用しやすい。

・ヨーグルトに入れるほか刺身、ジュースなどにされ便秘に良いとされている。ただし痔疾患者や妊婦は使用禁忌である。

薬用アロエの種類

アロエにはビタミン、ミネラルが多く含まれており古代ギリシャ時代から薬用ハーブとして人々の生活を支えてきました。

では薬用アロエとして知られている主な種類をご紹介します。

キダチアロエ

キダチアロエ・・・「医者いらず」と呼ばれており、ゲル状の部分は火傷や傷に効く。

・また、ゲル状の部分の汁を飲むことで胃痛や咳に効く。

キュラソウアロエ

キュラソウアロエ・・・アロエベラの別名。

・キダチアロエと同じくゲル状の部分が火傷や傷に効く。

・また化粧品としての効能も認められており、アロエベラのエキスを肌に塗ると肌のコラーゲン量が増えるといった美肌効果、ニキビを完治させ肌の再生を促す効果がある。

・他にも紫外線の作用を防止しシミ・そばかすを消し肌に透明感を与える美白効果もある。

ケープアロエ

ケープアロエ・・・南アフリカのケープ地方で生息するアロエ。

・葉の切り口から出る液を集めて乾燥させ固めた黒褐色の塊を使用。

・健胃薬、瀉下・緩下薬として用いられる。

ソコトラアロエ

ソコトラアロエ・・・ソコトラ島に生息しているアロエ。

・島民にとっては貴重な薬草で、採取した液はマラリアや高血圧、便秘の薬として役立った。

※ソコトラ島はサウジアラビアの南下の海にある島

観賞アロエの種類

観賞用のアロエは種類も豊富です。

形や葉の形状が違うのでいろいろなアロエを楽しめます。

・キダチアロエ

・アロエ・ブローミー

・アロエ・クラビフローラ(雪女)

・アロエ・ラモシッシマ

・アロエ・プリカティリス

・アロエ・ディコトマ

・タイガーアロエ(千代田錦)

・アロエ・ノビリス(不夜城)

・アロエ・ストリアータ(慈光錦)

・シャボンアロエ(明鱗錦)

・アロエ・アリスタータ(綾錦)...

日本で栽培されるアロエの種類

日本で栽培されているアロエは主に食用や薬用にされることの多いキダチアロエとアロエベラの2種類です。

ですが観賞用としては先述のアロエの種類に加えもっと多くの種類がマニアの方々によって育てられています。

葉がとんがっているものや丸みを帯びたもの、斑の入っているもの、グラデーションがかっているもの、トゲの色や形が珍しいものなど様々なアロエが存在し、観る人を楽しませてくれます。

食用、薬用、観賞用、自分好みのアロエを見つけて育ててみたいですね。

アロエ食用の違いは?薬用アロエと観賞アロエの種類や日本のアロエまとめ

〇食用とされているキダチアロエとアロエベラは葉の形状が異なり、アロエベラの方がゲル状の部分が多く食用にされやすい。

〇薬用アロエの主なものとして、キダチアロエ、キュラソウアロエ、ケープアロエ、ソコトラアロエがある。

〇観賞用のアロエは多種類にのぼり、様々な形状で観る人を楽しませてくれる。

〇日本では主にキダチアロエとアロエベラが栽培されている。

以上、“アロエ食用の違いは?薬用アロエと観賞アロエの種類や日本のアロエ”についてまとめました。

アロエとひと言で言ってもこんなにも多くの種類が存在していたとはびっくりです。

私たちが子どもの頃に火傷跡や傷口に塗っていたのはキダチアロエやアロエベラだったのですね。

健康にも美容にも良さそうな万能なアロエ、みなさんも栽培してみたくなったのではないでしょうか。

もし栽培が難しくても、今では化粧水やヨーグルトなどアロエ関連の商品が沢山身近に売られています。

是非これを機にアロエ生活を送ってみてくださいね。

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