みんな大好きなチョコレート。チョコレートは甘くておいしいし、エネルギー補給としても用途がありますね。
ところが、チョコレートの原料であるカカオが値上げされるかもしれない。
カカオ機構COPECがチョコレートの原料のカカオの価格を決定しています。
また、チョコレートはカカオ豆から作られますが、どのような工程で作られているのか、その工程やチョコレートに含まれる成分なども調べてみました。
チョコレート原料の値上げの可能性は?
チョコレートの原料はカカオ豆のほか様々ありますが、植物油脂も使われます。
植物油脂は2021年当初からも約2割上昇しているといいます。
またチョコレートの原材料の砂糖も約1割上昇しています。
カカオ豆の生産国がまとまって機構※を結成していて、機構ではカカオの販売価格などを決定します。
※機構とは、
石油輸出国機構(OPEC)のようなものです。
現在、世界中でカカオの60%を生産しているのが、ガーナとコートジボアールです。
カカオ機構はガーナとコートジボアールで結成されていて、
カカオの頭文字にOPECを付けて「COPEC(コペック)」とも呼ばれています
現在の取引価格は、カカオ1トン当たり2500ドルですが、COPECでは400ドル値上げして2900ドルで販売することを決定したといいます。
チョコレートの原料であるカカオの値段が上がるということは、チョコレートの価格も高くなることが予想されますね。
ケーキスポンジや洋菓子に使われる小麦粉やチョコレート、イチゴなどの果物やバターなどは、3年ほど前に比べて全体的に1割ほど高くなっているようですね。
チョコレートの原料はカカオ豆
チョコレートの原料はカカオ豆です。
カカオ豆からチョコレートが作られます。
カカオ豆からカカオマスを作る
カカオ豆からカカオマスを作る工程
カカオ豆→①カカオニブ→②カカオリカー→③カカオマス
①カカオニブ
カカオニブは、カカオ豆を細かく砕いたものです。
カカオ豆をローストして、外皮を取り除き細かく砕いたものです。
②カカオリカー
カカオリカーは、カカオニブを液状にしたものです。
カカオニブを擦り混ぜると、カカオ豆に含まれている油分が溶け出して液状になります。
③カカオマス
カカオマスは、個体になったものです。
液状のカカオリカーを固めたものをカカオマスといいます。
カカオマス。つまり、カカオ分100%のチョコレートが出来上がりました。
カカオニブはココアバターとココアパウダーに分けられる
チョコレートの制作工程は
カカオ豆→ ①カカオニブ→ ②カカオリカー→ ③カカオマス
カカオニブは二つに分けられる
1.ココアバター:カカオニブの脂肪の部分だけ取り出したもの。
2.ココアパウダー:カカオニブからココアバターを除いた残りの成分です。それを粉状にしたものがココアパウダーです。
カカオ〇%とは、カカオ分の%です。
カカオ分とは、
カカオニブ・カカオリカー・カカオマス・ココアパウダー・ココアバターの使用%を全部合算したものです。
市販のチョコレートに含まれるもの
チョコレートは甘くておいしい。
甘いのは砂糖が使われているからです。
市販のチョコレートに含まれている主なものはこちら。
- 甘味料(砂糖)
- ミルクパウダー
- 香料(バニラ)
- 乳化剤(レシチン)
- 増粘剤
・チョコレートは、砂糖や甘味料の使用量によって甘さが変わります。
・ミルクパウダーは、ホワイトチョコやミルクチョコの原料です。
・バニラは高額なので香料を使う場合が多いそうです。香料は100品目ほどあり、その中から適宜のものが使われます。
・乳化剤は、カカオマスやカカオバターを均一に混ぜるためのものです。
乳化剤には6品目あります。6品目中1品目は、化学物質です。どれが使われているか表示がないので私たちにはわかりません。
チョコレート原料の値上げの可能性は?カカオ豆から作る工程や成分まとめ
チョコレートの原料であるカカオの価格はここ数年上昇してきています。
特にCOPECではカカオの値段を決定できますから、2021年末には1トン当たり400ドル値上げして、2900ドルで販売することを決定したようです。
チョコレートの原料であるカカオの値段が上昇すると、いずれはチョコレートの値段も上がることが予想できますね。
チョコレートの原料はカカオ豆であり、カカオ豆を細かく砕いて液状になったものを固めたものがカカオ分100%のチョコレートになります。