高級食材とされるうなぎですが、大好物の方も多いですよね。
時々無性に食べたくなっちゃったりしませんか?
そんな時は体が元気になりたいサインかもしれませんね。
うなぎの消化時間や食べ合わせなど、うなぎを食べる前に知っておきたいことがいくつかあります。
今回は“うなぎの消化時間は長いって本当?消化を助ける食品や食べ合わせも!”について調べてみます。
うなぎの消化時間は長い?
滋養強壮食品として知られる栄養満点のうなぎ。
夏の暑さが厳しくなる土用丑の日の頃になると店頭には多くのうなぎが並びますね。
これは古来より受け継がれてきた習慣で、古くは奈良時代に書かれた万葉集で大伴家持が
石麻呂に 吾れもの申す 夏痩せに
よしといふものぞ 鰻捕り喫(め)せ
と詠んでいます。
これは、
石麻呂さん、夏バテで痩せてしまった体には鰻がいいと言われているので君も捕って食べなさい
という意味です。
大伴家持が石麻呂さんに鰻を食べるよう歌にしてまで詠むとは、石麻呂さんはどれだけ瘦せ細ってしまっていたのでしょうか。
それはさておき、このようにうなぎは昔から栄養価の高い食品として知られていたようです。
そんなうなぎには実は様々な栄養素が多く含まれており、なんとビタミンCを除く全ての栄養素が揃っているというのです。
また脂質も多く、私たちのよく口にする養殖もののうなぎは天然ものよりもさらに多くの脂質が含まれているそうです。
よって、うなぎは脂肪の多い食品ということなので消化には時間がかかってしまうのですね。
体調が悪く消化のいいものを食べないといけないときなどにはうなぎは控えた方がよさそうです。
ちなみに参考までに、たった一つの欠けたビタミンCも補いたい時は大根おろし、かんきつ類やいちごなどのフルーツで補えますよ。
他に消化に時間がかかるものはビーフステーキや天ぷら、ベーコンやバターなどがあります。
うなぎの消化を助ける食品
先述した通り、うなぎは脂っこく消化に時間がかかります。
通常の食べ物ですと食べた物が胃に留まるのは2~3時間ですが、脂肪分の多いうなぎなどの食べ物は4~5時間も留まります。
長く胃に留まっているために胃もたれを起こしてしまうことも。
そんなときに胃腸の機能を高めてくれるのが『山椒』です。
山椒は
香りがいいだけでなく、胃液の分泌を助ける作用があり漢方にも用いられる
ほどです。
うなぎに山椒が添えられているのは単なる香りづけではなかったようですね。
うなぎと食べ合わせのいい食品
「うなぎと梅干しを一緒に食べてはいけない」と聞いたことはありませんか?
昔はよくそのように言われていました。
ですが、これには科学的根拠はないようなのです。
梅干しにはクエン酸が含まれています。
このクエン酸には美容健康、疲労回復、食中毒予防、免疫力アップ、食欲増進などといった様々な効能があり、昔の人は『一日一粒の梅干しで医者いらず』と言っていたほどの万能食品です。
このクエン酸の酸性成分は山椒のように胃液の分泌を促し胃腸の機能を高めるため、梅干しも脂っこいうなぎとの食べ合わせとしてはGoodということになります。
「一緒に食べてはいけない」と言われていた理由として、『うなぎは高級食材なので食べ過ぎないように』との意味が込められていたのではないかと推測されています。
ですのでうなぎをいただく際は山椒同様、梅干しも添えるとよさそうですね。
ただ、梅干しの酸性成分は傷ついた胃の粘膜をさらに傷つけます。
やはり、うなぎと同じく体調のいい時にいただくようにしましょう。
いつも食べているウナギはどこ産なのか知っていますか?うなぎの生産量ランキングや名産地はどこ?
うなぎの消化時間は長いって本当?消化を助ける食品や食べ合わせまとめ
〇うなぎには脂肪分が多く含まれているために消化に時間がかかる
〇「山椒」「梅干し」はうなぎの消化を助ける
〇梅干しはうなぎと食べ合わせがいい
以上、“うなぎの消化時間は長いって本当?消化を助ける食品や食べ合わせ”についてまとめました。
これから暑くなる季節ですね。
皆さんも消化にいい「山椒」や「梅干し」と一緒にうなぎをいただき、今年も暑い夏を元気に乗り切ってくださいね!