プロセスチーズは体に悪いのでしょうか?
スーパーでよく見るチーズですが体によい栄養素を含んでいるともいわれています。だから食べたほうがいいとか。
しかし逆に添加物も多く使われています。体に悪くないからといっても食べ過ぎ、過ぎると何事もよろしくないようです。
プロセスチーズは体に悪いのか?プロセスチーズに含まれている成分や添加物について詳しく見ていきましょう。
プロセスチーズの成分や添加物
プロセスチーズというより、天然のナチュラルチーズ以外のチーズに入っている成分や添加物は何か?としてみてみましょう。
ただし、この成分や食品添加物がひとつのプロセスチーズ製品に全て入っているというわけではありません。このうちのどれかが入っているということです。
- 乳成分
- 食塩
- 乳化剤
- 食品安定剤
- セルロース
- 色素
- 香料
など。
乳成分(ミルク成分)
プロセスチーズには乳成分が含まれます。これは、チーズ全般が牛乳や乳製品から抽出された成分でできているからです。
食塩(塩)
チーズには塩が含まれています。塩はプロセスチーズに風味を与えるとともに、保存性を向上させる役割があります。
乳化剤
乳化剤としては例えば、リン酸塩、クエン酸エステル、カラギナンなどがあります。これらの乳化剤は脂質と水を混ぜ合わせて均一にし、なめらかな質感を作り出します。
食品安定剤
チーズに含まれる食品安定剤としては、ソルビン酸、酢酸などが使用されている場合があります。これらは主にプロセスチーズの賞味期限を延ばしたりする働きがあります。
セルロース
セルロースは食品添加物です。チーズどうしがくっつきにくくする働きと、かさましをするためにも使用します。
色素
プロセスチーズには色をつけるために食品用の色素が使われることがあります。
香料
一部のプロセスチーズには香りをつけるために香料が使用されることがあります。
乳化塩
乳化塩としては例えば、リン酸塩、クエン酸エステルなどが含まれ、チーズの質感を調整する役割があります。
これらの成分や食品添加物は、プロセスチーズを製造する過程で使われ、製品の風味、質感、保存性などを向上させるために使用するという目的があります。
ただし、これは一般的な成分や食品添加物であって、製造メーカーやチーズ製品によって異なる成分が使用されています。
ですから、詳細は製品のラベル、成分表示や製造者の情報を確認することが必要です。
プロセスチーズは体に悪い?
プロセスチーズは体に悪いと言われる理由は何でしょうか?
プロセスチーズは、ナチュラルチーズに乳化剤や食品添加物を入れて、消費期限を長く食べやすくしたチーズです。
そこでここでは、プロセスチーズに含まれている成分や食品添加物について詳しく見ていきましょう。
- ラクターゼ
- セルロース
- カラギーナン
- リン酸
など。
ラクターゼ
ラクターゼとは、牛乳に含まれている乳糖という成分を分解する酵素のことです。
日本人は、離乳期を過ぎるとラクターゼが少なくなるといいいます。が、成人でも一度に大量に乳糖を摂取しない限りは乳糖は分解できるようです。
このことが日本人は欧米人に比べて乳糖を分解する能力が低下しやすいと言われている理由ではないでしょうか。
乳糖不耐症とは、たとえば牛乳を飲むとお腹が緩くなったり、ゴロゴロするといった症状のある人のことをいいます。
ラクターゼが不足すると、乳糖を消化吸収する機能が低下しますから、栄養素が取り込めにくくなるということになります。そこで、乳製品以外の食品から栄養素を摂取した方がいいということになりますね。
セルロース
セルロースは食品添加物です。主に、粉チーズやピザなどに使用するシュレッドチーズに入っています。
セルロースは、チーズどうしがくっつかないために使われるだけでなく、かさましの目的でも使われます。
セルロースは、不溶性食物繊維の一種です。植物の細胞壁や繊維の主成分で、ごぼうや豆類といった野菜にも含まれています。 植物は全てセルロースを主構成成分として含んでいます。
不溶性なので体内で吸収されず体外に排出されます。
セルロースは、化粧品や布、紙、セロハンなどの原料としても使われています。
そう考えると、あまり摂取したくない食品添加物だと思いますね。
カラギーナン
カラギーナンは、海藻から抽出して作られる食品添加物です。増粘剤や凝固剤として使用されています。
カラギーナンは「安定剤」の表記の中に含まれる成分です。
カラギーナンを多量に摂ると、胃潰瘍や発がん性の可能性があり、潰瘍性大腸炎などの原因になるともされています。
あまり摂取したくない食品添加物ですね。
リン酸
チーズに含まれている乳化剤には、リン酸塩という食品添加物が使用されています。
リン酸塩は自然界に存在しない合成化学物質という枠組みに入ります。
リン酸塩は、乳化剤として混ざりにくいものを混ざりやすくするために使われています。いわゆる界面活性剤と同じような働きをします。
一方で、リン酸は生物にとって欠かせない元素で、人の歯や骨を形成するカルシウムとなります。
リン酸塩はリン酸と塩基が結合したものです。
リン酸塩を過剰に摂取すると、カルシウムの吸収を妨げることになり、骨粗しょう症の原因ともなります。
チーズなどの加工食品にはリン酸塩が乳化剤として含まれていますから、これらの加工食品を多くとり過ぎないようにしたいものです。
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プロセスチーズは体に悪い?何事も過ぎたるは及ばざるがごとしまとめ
プロセスチーズはナチュラルチーズに乳化剤等食品添加物を加えて、食べやすく加工した食品です。
プロセスチーズに含まれている成分や食品添加物は以下の通りです。
ただしこれら全てが一つの製品に含まれているわけではありません。これらのうちのどれかが含まれているということです。
- 乳成分
- 食塩
- 乳化剤
- 食品安定剤
- セルロース
- 色素
- 香料
また、プロセスチーズが体に悪いと言われている理由は、食品添加物に原因があるようですね。プロセスチーズに含まれる食品添加物は以下の通り。
- ラクターゼ
- セルロース
- カラギーナン
- リン酸
など
食品添加物は、人工的につくられたものであり、多くの加工食品に使用されています。
プロセスチーズにも、食べても何ら人体に影響ない食品添加物が使われています。
もし、プロセスチーズが大好きで、毎日多量に食べているという人は、摂取量を見直してみるのもいいのではないでしょうか。
何事も過ぎたるはおよばざるがごとし、といわれますように、多すぎるとかえってマイナスになります。
やはり加工食品に頼った加工食品漬けの日々を送るのは、人体を形成するに十分な栄養が足らないということになるのでしょうね。
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